マッチングアプリでLINE交換するのは危険?リスクと対策を解説

マッチングアプリのメッセージ機能はいろいろと不十分なので、連絡をスムーズにしたり管理の手間を省いたり、通話したりするためにLINE(ライン)のIDを交換することがありますよね。

しかし、マッチングアプリで知り合った人とLINE交換をしても大丈夫なのでしょうか。LINE交換前に把握しておくべきリスクと、リスクを避けるための手段を紹介します。

最後に、LINEの代わりになるアプリも紹介しているので、ぜひ使ってみてくださいね。

マッチングアプリでLINE交換すると、何が危険?

マッチングアプリでLINE交換すると、場合によってはトラブルに巻き込まれる可能性があります。

実際にLINE交換をする前に、どのような危険性があるのかしっかり理解しておきましょう。

1.業者やサクラから勧誘される

マッチングアプリ内で登録している人の中には、業者やサクラが紛れている場合も少なくありません。

もしそのような人とLINE交換すると、ほかの詐欺サイトや投資ビジネス、マルチ商法に勧誘されてしまいます

かなり積極的にアプローチしてきたり、顔写真が整っていたりする場合は、業者やサクラの可能性が高まるので、よく相手を見極めて交換する必要があります。

2.ストーカー被害にあう

LINE交換してやり取りしていくうちに「何か違うな……」と思うこともあります。

ですが「LINE交換できたのだから、付き合えたも同然だ」と感じる人も中にはいます。

相手とはお付き合いはできないとお断りをしたとしても、諦めてもらえずつきまとわれ、ストーカー化してしまうことも。

1日に何度もメッセージを送ってきて、すぐに返信をしないと文句を言われたり、しつこくLINE電話をされたりしないように、LINE交換の際は慎重に考えましょう。

3.LINE IDやQRコードのネット流出リスクがある

仮に、業者にLINEを教えてしまい、詐欺にあわなかったとしても、IDやQRコードを悪用されるケースがあります。

嫌がらせで第三者の前に晒され、知らない人から連絡がきたという被害報告も少なくありません。

所説ありますが、LINEを主に使用しているのは以下の4か国です。

  • 日本
  • タイ
  • 台湾
  • インドネシア

(出典:【2022年版】海外SNSランキング | 世界と日本のSNSユーザー数と普及率の違いを分析

欧米圏ではLINEアプリはさほど人気とは言い難いものがあり、日本や上記のアジア各国のLINE交換は活発ではありません。

にもかかわらず、わざわざ日本人が好むLINE交換をしてくる場合、それは日本人を狙った詐欺や悪用の可能性があるので、特に注意しましょう。

LINE交換の危険度はアプリによって違う?

マッチングアプリには様々な種類があり、仲良くなった相手とLINE交換した場合にはペナルティを課せられる場合があります。

ここでは、人気のマッチングアプリ5つにおいて、LINE交換する前に注意しておくべき点を紹介します。

Tinder

facebookと位置情報を利用したマッチングアプリ、Tinder。

全世界約190カ国で利用されている超大手です。

Tinderでは、Line交換を禁止しているわけではありませんが、以下の注意点により、できるだけTinder上でのメッセージのやりとりを推奨しています。

“誰かと知り合いになる時は、やり取りをTinderのプラットフォームで続けるようにしましょう。悪事を企むユーザーはコミュニケーションの場をすぐにテキストメールやメッセージアプリ、Eメール、電話などに移したがります。”

出典:Tinder 安全なマッチングのために オンライン上の注意点

Pairs

Pairsは、恋人探しから婚活まで、幅広い層に人気です。

以下の文言の通り、Pairs以外でのメッセージのやり取りについては禁止されていませんが、個人でよく見極める必要があります。

“マッチング後のやり取りに関しましては、お客様のご判断と責任のもと自由にお楽しみいただいています。そのため、SNSアカウントやメールアドレス等の個人情報の交換につきましてもお客様同士の任意となります。しかしながら、ご不安な場合には、信頼関係ができてからお伝えになる、2、3通のやり取りでは連絡先を交換しないなど、慎重に結婚相手探しをなさることをおすすめします。”

(出典:Pairsヘルプ

With

Withは「運命よりも、確実。」というキャッチコピーでおなじみです。

公式HPでは、特にLINE交換についての記載はありませんでした。

Withは定額制なので、男性会員は有料会員、女性は本人確認を済ませるとメッセージが送り放題になるので、費用を払ってまでLINEへ誘導する必要性を感じませんね。

Omiai

さまざまなマッチングアプリがある中で、Omiaiは、結婚を視野に入れた恋人を探しているユーザーが多いのが特徴です。

Omiaiでは、LINE交換の規制はありませんが、サービス内でのやり取りをするように推奨されています。

“マッチングサービス内でのみやりとりをしていれば、何かあったときでも連絡を絶つことができます。出来るだけサービス内でのやりとりを心がけましょう。”

(出典:Omiai-安心・安全ガイド

タップル

タップルは、共通の趣味を通して異性との交流や出会いの「きっかけ」を提供しているマッチングサービスです。

これまで、基本的にLINE交換の規制がされていないアプリがほとんどでしたが、タップルは以下の禁止事項として、LINE交換を挙げています。

行動が確認された場合は、アカウントの停止処分など、ペナルティの対象となるので、注意が必要です。

“・LINEIDや他SNSにおける個人の連絡先を聞き出す行為”

(出典:コミュニティガイドライン)

マッチングアプリでのLINE交換の危険を防ぐ方法

LINE交換を頼まれたからといって、必ず交換しないといけないわけではありません。

ここでは、LINE交換で起きる危険を回避する方法をご紹介します。本当に心配な方は、次章で紹介する「LINE以外の選択肢」を検討してくださいね

実際に会ってから交換する

会ってからの方が、相手のことや自分との相性を見極められますよね。

業者など、個人情報の収集が目的の相手に渡してしまうリスクを回避することにも繋がります。

メッセージでのやり取りは楽しかったけれど、実際に会うと違ったという時に、LINE交換をしていなければ、今後関わらないことができます。

一度会ってみて、「良い人だった」「これからもお付き合いしたい」と思えたら、LINE交換するといいでしょう。

自分からIDを教えない

もしも、相手からLINEIDを教えてほしいと言われた場合は、相手のIDを先に聞くようにしましょう。

業者であれば、IDを教えることに抵抗してきたり、ネット上でIDが公開される可能性があります。

加えて、IDを聞いたからといってすぐに友達登録するのではなく、一度ネット検索するなどの慎重さを持っておきましょう。

万が一、LINEを交換した相手が悪徳だった場合、個人情報を流出することになってしまいます。

アカウント情報から個人を特定されないためにも、名前は本名ではなく、ニックネームなどを使うのがおすすめです。

QRコードで交換する

LINE交換ではIDでの交換よりも、QRコードでの交換をおすすめします。

なぜなら、お互いのLINEIDを知られることがないので、比較的安全だからです。

さらに、LINEIDは変更ができませんが、QRコードは更新が可能で、更新すると以前のQRコードは無効化されて使えなくなります。

そのため、ネットの掲示板やTwitterなどでQRコードを晒されても被害がありません。

LINE交換した後で「この人は怪しい」と思った場合は、QRコードを更新しましょう。

相手に正直に伝える

マッチングアプリ内でのやり取りは好印象でも、まだ教えたくないタイミングでLINE交換をお願いされたら、じょうずにお断りすることも大切です。

例えば、「お気持ちは嬉しいのですが、実はまだLINE交換には抵抗があるので、もう少し待ってもらえますか?」と正直に気持ちを伝えると、相手も、嫌がられているわけではないのだと理解してくれます。

LINE以外でおすすめのメッセージアプリ3選

LINEにはIDやQRコードなどで個人情報が流出する可能性がありますが、LINE以外のメッセージアプリに目を向けてみると、セキュリティ面を重視しているものがたくさんあります。

ここでは、LINE以外でおすすめのメッセージアプリを3つ紹介します。

Txtbase

Txtbaseは、アカウント不要、スマホアプリのダウンロードも不要で、“使い捨てできる”ことが特徴の日本のメッセージアプリです。(スマホアプリではなく、Webアプリケーションです。)

ある程度の秘匿性を担保するため、パスワードを設定して保護できるだけでなく、メッセージの暗号化もされているようです。

ちょっとした会話に使うことを前提に作られているため、まだよく知らない人とのやりとりにはぴったりかもしれませんよ。

Signal

Signalは、アメリカのITベンチャー企業が開発したメッセージアプリです。

セキュリティが非常に高いエンドツーエンド暗号化を採用しており、情報保護に対して危機感を抱いているユーザーを中心に利用者が増えています。

Signalの性質上、ユーザー間のやり取りはSignalでさえも確認できないとされ、第三者に漏洩する可能性は非常に低いといわれています。

Teleglam

ロシア版facebookとしてメジャーなSNS「VK」の創業者であるロシア人兄弟によって、開発されたTelegram。

Telegramには、暗号化機能「シークレットチャット」が搭載されており、オンにすることでメッセージの暗号化が可能です。

同じアカウントでも、他の端末からではやり取りが確認できず、チャットを削除すると相手の端末からも削除されます。

さらに、メッセージの自動消去時間の設定ができ、一定の日数が経つと、チャット履歴はお互いの端末やTelegramのサーバーからも削除されます。

世界的にみると、月間アクティブユーザーは4億人で、LINEよりもユーザーが多くなっています。

LINE交換は親しい人とするのがおすすめ

結論として、あまり仲良くない人とLINEをするのはおすすめできません。

交換する場合は一定の関係を築いてからにして、それまでは別の手段を使うと安全ですよ!